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お金のためじゃなかった

お金のためじゃなかった

海があった

かなしかったから 泣いていた

からだの どこかが痛んだ

心なんか からっぽだった

空は 蒼かった

蒼いから

生きていて うれしいはずだった

お約束ごとは

誰も 守らなかった

無垢は 踏みにじられた

何故 生きているのか

わからなかった

少なくとも お金のためじゃなかった

声を出しても 誰も聴いてくれない

狂っているのかも知れない

歌は 終わっていた

けれどもぼくは 生きていたし

きみも 生きていた

20170317

糸川草一郎