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台湾の春節。

左。我が家のあるマンションの入口におかれている、大きな金塊(きんかい)形の箱!中に入っているのは何と…

右。「宝探し」に忙しい息子君。

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もう終了してから1ヵ月以上経つが、せっかく書き溜めておいたので、遅ればせながら掲載します。

どこの国もそうだと思うが、台湾の子供は春節が大好きである。お年玉(紅包/ホンバオ)は貰えるし、親戚の子供と集まって遊べるし、年越しの前後に爆竹を鳴らして大騒ぎできるし。はしゃいでいる子供たちを脇でみていても、なかなか楽しい。

家の中にあまり春節気分のない我が家でも、息子は春節が好きである。

理由は簡単、好きなだけお菓子が食べれるから!

春節の前後、この季節になるとレストラン、デパートはもちろん、街の車修理のガレージ(!)まで、あちこちの入口に綺麗な箱が置かれる。漆塗りの黒・赤二色の箱である場合もある。あるいは銀色、あるいは清王朝の時代の金塊(きんかい)、銀塊(ぎんかい)を模倣したプラスチックの箱であることも多い。

この中には、チョコレート、飴、キャラメルなどが山積みになっている! そして、そこを通る子供たちはいくらでも持っていっていいのです。まさに、子供にとっては夢のような時間!

だから、息子はこの季節、台湾の街歩きをするのが大好き!マンションを出る度に、レストランに入る度に、そしてマンションに帰ってくるたびにニコニコとこちらを見て

「ねぇ一個だけ、一個だけ、いいでしょ?」

と満面の笑顔で聞く。こちらは、子供が虫歯になった時の面倒さを考えて、しかめっ面だけど、息子はそんな事におかまいなし!すぐに箱にめがけて子犬のように一直線に駆けてゆき、飛びつく。

その動作の早い事!毎朝、「シャツがぬげなーい」「おトイレ手伝ってー」と泣いている子供とは同一人物とは思えないくらい、俊敏に手足を動かし、全身の筋肉を使って器用に巨大な蓋を瞬時に、カパッとあける。

おーい、一個だけ… とブツブツいう父親の横で、マンション入口ホールのソファーで時間を潰していた老人たちが、ニコニコしながら北京語で

「いいぞいいぞ坊主、一掴み、とりたいだけ取れ!」

「いいわよ坊ちゃん、チョコレートもおとりww」

と息子を励ます(?)。みなさまご存じの通り、台湾は世界一の親日国なので、ここに住んでいると「日本人の子供」というだけで、老人たちがチヤホヤしてくれる。ある意味、日本人の子供にとって一番正月が楽しい国かもしれない。

不思議なもので、北京語がほとんど分からぬはずの息子も、なんとなく老人たちの言うことがわかるらしい。歓迎されている雰囲気を理解しながら、堂々とガチャガチャとお菓子をえり分ける。

息子「うーん、キャラメルはいやだなぁ。。今朝とった、キラキラした袋の飴がいちばん美味しいんだけど…。」

私「こらぁ、贅沢言うんじゃない!」

ところで息子は、今年から彼は以下の挨拶が言えるようになった。

「新年快楽!恭喜発財!」

(あけましておめでとうございます。よい金運にめぐまれますように。)

この挨拶(だけ!)を流暢に老人たちに言い、彼らを“おお、リップンラン(日本人)の子供なのにこんなに上手に北京語を!”と喜ばせておいてから、堂々と「お菓子発掘」にはげむ息子。

おまえ、老人キラーだなぁ… と感心、あきれながら息子を見る私。しかし、この分では、もうすぐ歯医者にお世話になる日も遠くないな…(涙)